キャンプギアは防災にも使える|“楽しみながら備える”キャンプギアを防災目線で解説

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防災について考えるとき、キャンプギアが役立つ場面は多いと感じます。火を使う、水を運ぶ、暗い場所で灯りを確保する、寒さをしのぐ、限られた道具でひと晩を過ごす。こうして並べてみると、キャンプでやっていることの多くは、そのまま「災害時に必要になること」と重なっています。
普段使っていない防災グッズは、いざというときに使い方が分からないこともあります。でも、日頃からキャンプで使っている道具なら、使い方も癖も分かったうえで備えられると思います。
今回の記事では、私が実際に「防災にも使えると感じているキャンプギア」をまとめています。楽しみながら備える、そんな考え方のヒントになれば嬉しいです。

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まず、防災の基本だけは押さえておく

防災というと、ついギアや便利アイテムに目が向きがちです。
でも、先に押さえておきたいのは「最低限の生活をどう維持するか」という視点です。農林水産省では、飲料用と調理用だけで1人あたり1日3リットルの水が必要で、最低3日分の備蓄が必要だと案内しています。東京消防庁も、飲料水は1人1日3リットルを目安に3日分の確保を勧めています。

また、東京消防庁の非常用物品チェックリストでは、食料品、飲料水、医療品、衣類、現金などの貴重品に加えて、ライト、ラジオ、ビニール袋、手袋、使い捨てカイロなどの生活日用品も挙げられています。つまり防災は、「特殊な装備を揃えること」よりも、「暗さ・寒さ・情報不足・衛生面」にどう対応するかが大切だということです。

▲筆者のキャンプリュックの中身

キャンプ道具が防災向きだと思う理由は、シンプルです。

1つ目は、電気やガスなどのライフラインが止まっても使える道具が多いこと
2つ目は、持ち運びやすく、省スペースで収納できること
3つ目は、普段から使っているから本番で迷いにくいこと

特に今回着目するのは3つ目で、どれだけ高性能でも「箱に入ったまま」の道具は、いざという時に使いこなせません。反対に、キャンプで何度も使っているランタンやバーナー、寝袋は、暗い中でも直感的に扱えます。防災専用品をゼロから全部揃えるより、キャンプ道具として揃えて使った方が楽しいと思います。キャンプギアは、まさに“フェーズフリー”な道具です。普段楽しむための装備が、そのまま災害時の備えにもなります。

防災にもつながる、持っておきたいキャンプギア7選

1. LEDランタン・ヘッドライト

停電時にまず困るのは、やっぱり明かりです。
東京消防庁のチェックリストでも「ライト」は基本装備。キャンプ用のLEDランタンやヘッドライトは、夜間の移動、手元作業、トイレ、食事の準備まで幅広く使えます。特にヘッドライトは両手が空くので、災害時ほど便利さを実感するはずです。

ランタンは“雰囲気づくり”の道具にも見えますが、防災目線で見るとかなり実用的です。
できれば、USB充電式だけでなく電池でも使えるタイプ、もしくはモバイルバッテリーと組み合わせやすいものを選んでおくと安心です。私的にはモバイルバッテリー型LEDランタンもおすすめです。

▲バッテリー容量13,400mAと大容量で、モバイルバッテリーとしても重宝。光色が切り替え出来、1~100まで光量調整可能。低い光量で使用すると、かなり長時間使えます。また、充電時間も早く感じてます。4年使用していて、LEDランタンでおすすめは?と聞かれたら、これをお勧めします。

▲キャンパーなら知らない人がいないと思う名品ゴールゼロ。このタイプがお勧め。懐中電灯にもなり、USBコネクタ内蔵の為、ケーブル不要。模造品も多いが、バッテリー持ちが段違い。

2. CB缶バーナー・カセットガス機器

調理や湯沸かしができる道具は、防災時にかなり心強いです。
普段のキャンプで使っているシングルバーナーやカセットコンロ系のギアは、停電時の温かい食事づくりにそのまま役立ちます。

以前のブログでも書いたように、CB缶はスーパー、コンビニでも比較的入手しやすいのが大きな強みです。暖を取る系のギアも含めて、電源がいらず、燃料の調達性が高いのは大きな安心材料になります。

▲イワタニブランドの中では安価なバーナー。CB缶バーナーの中では、コンパクトに収納できる。

3. 寝袋とマット

災害時、意外とつらそうなのが「眠れないこと」です。
床の冷え、硬さ、落ち着かない環境。このあたりは、キャンプ経験がある人ほど想像しやすいはずです。

寝袋とマットがあるだけで、体力の削られ方はかなり変わります。特に寒い時期は、毛布だけよりも保温設計された寝袋のほうが効率的です。キャンプでは当たり前の装備ですが、防災視点で見てもかなり優先度の高い道具だと思います。

4. タープ・小型テント

避難所だけがすべてではなく、自宅の庭先や駐車スペース、屋外で一時的に雨風や日差しを避けたい場面もありえます。
そんな時に、タープや小型テントは「快適装備」ではなく「環境を区切る道具」として使えます。

もちろん、災害時にテント泊を前提にするのは現実的でない場面も多いです。
ただ、視線を遮る、荷物を守る、日差しや小雨をしのぐといった役割だけでも価値があります。キャンプギアは“完全な避難手段”ではなくても、“暮らしを少し楽にする道具”として十分意味があります。

5. ポータブル電源・モバイルバッテリー

スマホの充電ができるだけで、情報収集も家族との連絡もかなり違います。
今はポータブル電源をキャンプで使う人も増えていますが、防災との相性はかなり高いです。ライト、スマホ、USB機器、小型家電など、電気が少しあるだけで不安感がぐっと減ります。

ポータブル電源、モバイルバッテリーなど、緊急時すぐに使えるよう、キャンプ帰宅後、すぐに充電させましょう。充電ケーブルも一緒に保管しておきましょう。

6. ウォータージャグ・折りたたみ給水タンク

農林水産省が示すように、水は1人1日3リットルが目安です。
この「量」を考えると、飲料水を備蓄するだけでなく、運ぶ・分ける・使うための容器も大事になってきます。

キャンプ用のウォータージャグや折りたたみタンクは、給水所から水を運ぶ時にも使えます。普段はキャンプで使い、いざという時には生活用水の運搬にも回せる。こういう“地味だけど効く道具”は、かなり頼りになります。

携帯浄水器もあれば、川の水でも飲用水として使えます。

▲折りたたみ式でコンパクトに収納でき、5Lの水を入れることが出来ます。自立もしますし、掛けることも出来ます。

7. 収納ボックス・ワゴン

防災で見落としがちなのが、「どこに何を入れておくか」です。
既存記事でも書いたように、キャンプを続けるうえで積みっぱなし・まとめて管理する仕組みはかなり有効でした。この考え方は防災でも同じで、ランタン、電池、着火道具、レインウェア、手袋などを一つのボックスにまとめておくと、非常時に探し回らずに済みます。

私ならこう分ける、キャンプ兼用の防災セット

私なら、
「すぐ持ち出すもの」
「家に備蓄しておくもの」
「キャンプ兼用のもの」
この3つに分けて管理します。全部を防災リュックに詰め込むより、この分け方のほうが普段の生活にもなじみやすいです。

分類入れておきたいもの
すぐ持ち出すものスマートフォン、ヘッドライト、モバイルバッテリー、雨具、常備薬、現金など
家に備蓄するもの飲料水、非常食、簡易トイレ、衛生用品、乾電池、携帯浄水器など
キャンプ兼用にするものランタン、CB缶バーナー、寝袋、マット、テント、タープ、給水タンク、収納ボックスなど

この形なら、普段のキャンプの延長で管理できます。
“防災のために別で全部揃える”より、ずっと続けやすいです。

防災を意識したキャンプは、いちばん現実的な練習になる

私は、防災のために特別な訓練をするより、普段のキャンプを少しだけ防災目線で見直すほうが現実的だと思っています。

たとえば、
「ランタン1個で夜を過ごせるか」
「CB缶1本でどこまで調理できるか」
「寝袋だけで朝まで寒くないか」
こういうことを実際に試しておくと、“もしも”の時にかなり落ち着いて動けます。

それに、既存記事でも何度か書いてきたように、無理のない装備、近場での実践、積み込みや片付けのしやすさは、続けるうえでとても大事です。防災も同じで、続けられない備えは、結局形だけになりやすいです。

まとめ

キャンプギアは、贅沢品ではなく、見方を変えれば「暮らしを守る道具」にもなります。
ランタンは灯りに、バーナーは食事に、寝袋は休息に、給水タンクは生活用水に。普段のキャンプで使い慣れているからこそ、災害時にも強いです。

防災は、気合いを入れて一気に揃えるものというより、普段の暮らしや趣味の中に少しずつ織り込んでいくものだと私は思っています。
キャンプが好きな人なら、その入口はもう十分出来ています。

楽しむための道具が、もしもの時に自分や家族を助けてくれる。
そう考えると、キャンプギアを見る目も少し変わってくるかもしれません。

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