キャンプやアウトドアの醍醐味といえば、やはり「焚き火」ですよね。焚き火を囲みながら過ごす時間は格別で、その雰囲気を最大限に楽しむためには、優れた焚き火台が欠かせません。
今回紹介するのは、ソロキャンパーやアウトドア愛好家の間で「最強の焚き火台」として名高い「ピコグリル498」。スイスのSTC社が製造する、軽量・コンパクトで機能性に優れた焚き火台です。
本記事では、ピコグリル498の魅力を徹底的に解説していきます!

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ピコグリル498とは?基本スペック
ピコグリル498(Picogrill 498)は、1983年にBruno Wanzenried氏によってデザインされた、スイス製の高品質焚き火台です。人気モデル「ピコグリル398」の正統な後継機として2021年に登場し、さらなる使いやすさと調理性能を追求した進化版となっています。
基本スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サイズ(組立時) | 約41cm × 28cm × 21.5cm |
| サイズ(収納時) | 約35cm × 25cm × 1.8cm |
| 重量 | 約490g(本体のみ) |
| 素材 | ステンレススチール |
| 耐荷重 | 最大15kg |
| 付属品 | 収納ケース、スピット2本、日本語説明書 |
| 生産国 | スイス |
重量はわずか490g、収納時の厚さは1.8cmという驚異的な薄さで、B4サイズ以下にコンパクトに収納できます。
ピコグリル498の6つの魅力
1. 驚異の軽量性:わずか490g!

ピコグリル498の最大の特徴は、その圧倒的な軽さです。本体重量はたったの490g、500mlペットボトルよりも軽量です。
一般的な同サイズの焚き火台が1〜2kgあることを考えると、この軽さは革命的。徒歩キャンプ、ツーリング、自転車キャンプなど、荷物の重量を極限まで抑えたいシーンで大活躍します。
スピット(110g)と収納ケース(60g)を含めても、総重量はわずか660gという驚異的な軽量性を実現しています。
2. 超コンパクト収納:厚さわずか1.8cm

収納時のサイズは35cm × 25cm × 1.8cmと、驚くほどスリム。B4サイズよりも小さく、バックパックの隙間にすっきりと収納できます。
専用の収納ケースも付属しており、持ち運びも安心。車でのキャンプはもちろん、登山やハイキングでも邪魔になりません。
3. 組み立ては10秒!瞬時に展開

ピコグリル498の組み立ては驚くほど簡単です:
- フレームを開く:4つのパーツがつながったワイヤーフレームを展開
- 火床をセット:2つ折りの火床プレートを開いてフレームにセット
- 完成!
工具不要で、わずか10秒で組み立て完了。初めて使う人でも迷うことなく設置できます。撤収時も同様に簡単で、折りたたんで収納ケースに入れるだけ。
この手軽さは、何度も繰り返し使うことを考えると非常に重要なポイントです。
4. 華奢に見えて抜群の安定感と耐久性

3年毎週使っても破損なしのタフさ
細いワイヤーフレームと薄い火床だけを見ると、
「これ、本当に大丈夫?」
と不安に思うかもしれません。
しかし、実際に使ってみるとその印象は一変します。
- スイス製の高品質ステンレススチールを採用
- 軽量でありながら、しなやかさと強度を両立
- 独自設計により、重量が全体に分散され安定感が高い
凹凸のある地面の上でもしっかり自立し、耐荷重は 最大15kg。
大きめの薪や、ダッチオーブンなど重量のあるクッカーも安心して載せられます。
さらに、約3年間・ほぼ毎週のキャンプで使い続けても、破損や致命的な歪みは一切なし。
多少の焼け色や使用感は出てきますが、
- フレームのグラつきなし
- 火床の穴あきや割れなし
- 溶接部分のクラックなし
と、タフさの面でも十分信頼できる焚き火台だと実感しています。
「軽い=壊れやすい」というイメージを、いい意味で裏切ってくれる存在です。
5. 燃焼効率が抜群に高い

ピコグリル498の燃焼効率の高さは、焚き火台の中でもトップクラスです。
- シンプルで開放的な構造:周囲が開け放たれており、通気性抜群
- 24本のスリット:火床に開けられた多数のスリットにより、下方からの空気供給も十分
- 着火が早い:燃焼効率が良いため、着火しやすく調理もスムーズ
安定した火力を長時間キープできるので、焚き火料理にも最適です。
6. 2段階の高さ調整機能

ピコグリル498の大きな進化ポイントが、2段階の高さ調整機能です。
- 上段:直火から距離を置きたい場合に使用。強火での焼き物料理に最適
- 下段:薪が熾火になったら下段に移動。煮込み料理や炊飯など、じっくり加熱したい調理に便利
この機能により、焚き火調理の幅が大きく広がりました。付属のスピット(串)だけでなく、別売りのグリル網を使えばさらに調理の幅が広がります。
7. 他人と被りにくく、サイトで“通”感が出る

もうひとつ、実際に使っていて感じるメリットが 「他人と被りにくい」 という点です。
ピコグリル398はどこのキャンプ場でもよく見かけますが、
ピコグリル498は、
- 地方のキャンプ場や平日キャンプでは特に使用者が少なめ
- サイト全体の雰囲気にスッと馴染む、主張しすぎないデザイン
- ギラギラしないのに、“分かる人には分かる”道具感
といった特徴があり、「あまり人と被りたくない」「ちょっと通っぽい焚き火台が欲しい」 という人にもぴったり。
焚き火の時間だけでなく、“道具を並べたサイトの見た目” にこだわるキャンパーにとっても、大きな満足感を与えてくれる焚き火台だと感じています。
ピコグリル398との違いは?
人気モデル「ピコグリル398」の後継機として登場した498。主な違いを比較してみましょう。
| 項目 | ピコグリル498 | ピコグリル398 |
|---|---|---|
| 天板サイズ | 41cm × 28cm | 38cm × 25cm |
| 重量 | 490g | 365g |
| 火床の高さ | 約6.8cm | 約8.5cm |
| 高さ調整 | 2段階可能 | 固定 |
| 調理面積 | 広い | やや狭い |
498の主な改良点
- 天板が広くなった:調理スペースが拡大し、薪も多く乗せられる
- 2段階の高さ調整:焚き火調理の幅が大きく広がった
- 天板が外れにくい:長期使用でも火床が外れにくい構造に改善
- 足組の変更:安定感がさらに向上
398の方が優れている点
- 軽量性:125g軽い(490g vs 365g)
- 火床の高さ:地面から離れているため、芝生への影響が少ない
ピコグリル498は、焚き火調理を重視する人におすすめ。一方、とにかく軽量性を重視するなら398も良い選択肢です。
実際に使ってみた感想

1.組み立てが本当に楽
何度も使用していますが、設営・撤収の手軽さは本当に優秀です。
キャンプ場に到着して、ほぼタイムラグなく焚き火を始められるのはストレスフリー。
2.薪を割らなくていい絶妙なサイズ感
天板サイズがちょうど良く、市販の薪をほぼそのまま横向きに置けます。
「毎回薪を細かく割るのはちょっと面倒…」という人には大きなメリットです。
3.燃焼効率が素晴らしい
火付きが早く、しっかり燃えてくれるので、調理もスムーズ。
風が少しでもあれば、火吹き棒なしでもどんどん火が育っていきます。
4.3年毎週使っても壊れない安心感
ほぼ毎週キャンプに持ち出して、約3年間使い続けていますが、
フレームが折れたり、溶接が割れたりといったトラブルは一度もありません。
軽量ギアでここまでタフなものは貴重で、「メインの焚き火台」として安心して任せられます。
5.とにかく見た目がカッコいい
シンプルで洗練されたデザインは、サイトの雰囲気をグッと引き締めてくれます。
使うたびに「いい道具を選んだな」と感じさせてくれる、所有欲を満たすプロダクトです。
6.他人と被りにくく、サイトでの存在感がちょうど良い
有名どころの焚き火台と比べると、キャンプ場で同じモデルを見かけることは少なめ。
「人と同じじゃつまらない」「ちょっとだけ個性を出したい」という方には、その“かぶらなさ”も大きな魅力です。
デメリットも正直に紹介
完璧に見えるピコグリル498ですが、正直にデメリットもお伝えします。

1. 地面への配慮が必要
火床から地面までの距離が約6.8cmと近いため、芝生の上などでは防火シートが必須です。398よりも約2cm低くなっているため、地面への熱の影響には注意が必要です。
2. 価格が高い
正規品は約1,8000円前後と、焚き火台としては高価格帯。しかし、その品質と使いやすさを考えれば、長く使える投資として十分価値があります。
3. 灰が下に落ちる
燃焼効率が高い反面、火床の穴から灰が下に落ちます。焚き火シートの使用は必須です。
4. やや重くなった
398から125g重くなりました。とはいえ490gは十分軽量で、実用上は問題ありません。
便利なオプションパーツ
グリル網(別売り)

- サイズ:約30cm × 16cm × 0.4cm
- 重量:約150g
- 素材:ステンレス
ピコグリル498には2枚のグリル網を装着可能。焚き火の火力が強いときは上段に、熾火になったら下段に移動させて調理の幅を広げられます。
まとめ:買って後悔しない最強焚き火台

ピコグリル498は、
- 軽量
- コンパクト
- 高い燃焼効率
- 調理のしやすさ
- 3年毎週使っても壊れない耐久性
- 他人と被りにくい“通”な雰囲気
といった要素をバランス良く備えた、まさに「最強クラス」の焚き火台です。

こんな人におすすめ
- ソロキャンプやデュオキャンプをする人
- 徒歩、ツーリング、自転車でのキャンプが多い人
- 焚き火調理を楽しみたい人
- 組み立てが簡単な焚き火台を探している人
- 長く使える高品質な道具を求めている人
購入をおすすめしない人
- とにかく安い焚き火台が欲しい人
- ファミリーキャンプなど大人数での使用を考えている人
- 地面への影響を最小限にしたい人(火床が低いため)
価格は確かに高めですが、その性能と使い勝手の良さ、耐久性を考えれば、長期的に見て十分に価値のある投資です。
「最初からピコグリルにすればよかった」という声も多く聞かれます。焚き火台選びで迷っているなら、ピコグリル498は間違いなく最有力候補の一つ。ぜひ検討してみてください!
関連情報
- 正規販売店からの購入が最も確実で、偽物の心配もありません
- Amazon、楽天市場でも取り扱いがありますが、価格を比較して購入するのがおすすめです
焚き火台選びの参考になれば幸いです。素敵なアウトドアライフをお楽しみください!

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